不登校だけど大学に進学したい

中学からずっと不登校だけど大学に行くこともできます。いじめ・先生などとの人間関係、学校の方針などで不登校になってしまうお子さんもいるかと思われます。それでも大学まで進むこともできます。ご安心ください。

不登校の程度にもいじめなどの場合はなかなか復学が難しいのではないかと思われます。そうなった場合には通信制高校に通うことになりそうです。

通信制高校にはいろんなコースがあります。月から金までを週5通学コース、月水金、火木土などを通う週3中学コース、月木、火金、水土などを通う週2コース、平日もしくは土曜日1日だけを通う週1コース、第1土曜日とかの月1日だけを通う週1コースなどがあります。通学は全日制高校と違って午前中3時間とかの短い時間が中心になります。レポートなどの課題のクリア・テスト対策などを行っていきます。またそこで学校での大事な仲間作りなども行うことができます。おとなしい生徒で普段はあまりなじめない生徒同士も普通に触れ合うこともできます。

また基本的にはレポートとテストを中心に行う通信コースなどがあります。ただ通信コースの場合でも全く通わなくてもいいということはありません。年に3日から1週間程度の泊まり込みの集中スクーリングというものがあります。これには絶対に年1回、3年間で3回は通う必要があります。通信制高校にも国語・英語などの一般科目のほかに体育・さらにはホームルームなどの特別活動があります。その特別活動だけで3年間で30時間以上行う必要があります。その体育や特別活動をその期間で集中的に行ってしまうというわけです。

通信制高校も全日制高校同様に3年間の在籍をして74単位以上の単位を取得する必要があります。全日制高校などの中退をした方はその前の学校で取得した単位は持ち越しになります。ただ1年の大型連休くらいで学校に行けなくなって1年の後半くらいで中退してしまうともう3年在籍しないと卒業ができなくなる可能性もありますのでこの点はご了承ください。

もう1つは通信制高校を飛ばして高卒認定試験、昔でいう大検を取得することもできます。高卒認定試験には国語・社会・数学・理科・英語の5教科8科目になります。社会が世界史必須、日本史・地理のどちらか、現代社会か倫理政経のどちらか、理科は科学と人間生活、物理、化学、生物、地学から2科目を取る必要があります。8科目がそろった時点で資格は取得になります。

ただ高卒認定試験には8科目を取得しても高校3年生学年相当にならないと大学受験を受験できないこと、仮に大学を卒業できないと大学中退になって高卒にもならないので、実質は中卒になるというところです。これが高卒認定視覚の場合の最大のリスクです。たとえば高卒認定資格取得の場合は国立大学よりも私立大学に行くことが多くなります。そうなった時に親のお金が続かずに中退というような時でも中卒扱いになるようなリスクが出てくるということです。こうなると進路や取れる資格などにも影響が出てしまいますので本当に注意をしてください。通信制高校を卒業でも高卒にはなるので高校卒相当の資格を大人になったときに取得することはできます。

また勉強があまり得意でないけど不登校になってしまった方もいるかと思います。このような方は通信制高校から就職もしくは専門学校などで好きな技術を磨いて就職するという選択肢もあります。勉強が嫌い・苦手という方で不登校の長い方は大学という進路を選択しない可能性が高いですね。それでも専門学校に行く道もありますので大丈夫です。ただ専門学校は大学以上に出席の要件も厳しいです。また就職の養成校に近いですので先生も大学よりも厳しい傾向があります。全部ではないですがそのようなところが多いです。この点も注意をしていただきたいです。

中学3年間まるまる不登校でも大学などへの進学するチャンスはあります。今の若い方は諦めない・気持ちを切らさなければ選択肢はいくらでもあります。不登校が続いていても諦めずに次の道を探していくことが大事です。20歳前後には他の方に全然追いついて立派な社会人になることもできます。とにかく諦めないことが最も大事になります。気持ちを切らさなければ必ず道は開けます。