いじめられているのであれば学校に行く必要はない

もしお子さんがいじめられているというのであれば無理に学校に行く必要はありません。またお母様・お父様も無理をして行かせることをしないでください。お子さんにとって苦しむこと、デメリットしかありません。たしかにお父様・お母様にとって世間体というのもあるかもしれません。

ただ今は世間体をさほど気にしなくてもいい時代になりました。それよりもご家族・お子さんファーストで良いのではないでしょうか。お子さんは世間体を守る・守らせるために生まれてきたのでしょうか。そうではないですよね。

であればまずご家族の方でお子さんのいじめが明らかになったのであれば、まず学校に行かせないようにしていただきたいです。

学校に行かせなければ何をすればいいんだということを思う方もいるでしょう。担任の先生で出口になれば良いのですが、おそらくそれは難しいでしょう。そのためには市役所の発達・こども相談課、児童相談所、教育委員会、放課後デイサービスなどの子ども養育施設、警察などでしょうか。必要があれば転校の手続きを採っても良いでしょう。

担任の先生はなかなかクラス内のいじめを認めない傾向も多いようです。先生自身の将来につながる可能性があること、また自身の生徒がいじめをするわけがないという固定観念などもあってなかなかいじめを認めない先生もいます。ひどい先生になるといじめを否定するだけでなく、いじめっ子側についてもみ消し、助長する先生もいますので本当に注意が必要です。

ただ先生も忙しいです。担当の授業、授業のための準備、事務作業、テストの作成と採点、部活動・クラブ活動の顧問、登下校の見守りなどやることは山ほどあります。先生は公務員で朝は9時、夕方は17時過ぎに帰ることができるなんてことはめったにありません。

朝早くから夜遅くまで平日はずっと仕事、子どもたちの休みの日も半分は事務作業や部活動の顧問などで仕事になる先生が多いです。先生にもできることはあります。ですので先生が必ずしもいじめを見つけたりすることができるとは限りません。知っていても放置してしまう可能性もあります。

本当はいけないことなのですが先生にもキャパシティがあります。お子さんを守れるかどうかは分からないということをまず頭にいれておいてください。

またいじめは根が複雑でいじめられっ子よりもいじめっ子の方の家庭環境が悪かったりすることもあります。いじめっ子のお父様が会社人間で家庭を顧みない。お子さんと子どもに当たり散らすなどということもあります。今度はそのいじめっ子くんが学校に持ってきていじめを行なうなどといういじめの連鎖などから起こることが多いです。兄弟げんか、お兄さんやお姉さんが苦手でいつもけんかしている。当たられているなどの下のお子さんでも同様のケースが起こり得ます。これを私の弟はいじめカーストと呼んでいます。

いじめは先生などの学校での環境だけでなく、家族環境から学校に持ち込まれることも少なくありません。むしろそのケースの方が多いかもしれません。

いじめられてしまうお子さんの特徴としては、他のお子さんと個性などが離れていることが最も考えられます。勉強ができ過ぎる・勉強ができない・運動ができ過ぎる・できない・転校生・母子家庭・父子家庭・先生に気に入られている・先生に目をつけられている・クラスメイトと合わない・違う趣味・こだわりなどの強い個性を持っているなどのお子さんはいじめを受けてしまう傾向が多いのではないかと思われます。

特に発達障害のお子さんはいじめられることが多く、またそこから不登校にまで進んでしまうことが多くなります。発達障害のお子さんの場合は親もこどもとうまく行かない場合も少なくないので、自宅と学校でお子さんは二重苦を背負ってしまうこともあります。まずは家庭、お母様がお子さんを守ってあげられるような環境作りが必要になります。

そのためにもまずお子さんの登校を一時止めること、様々な相談機関に行って次の手を打つようにしてください。勉強面であれば発達支援機関の学習塾もあります。また放課後等デイサービスであれば運動や生活面などの居場所作りをすることもできます。お母様のストレスは市役所・メンタルクリニック・児童施設などで相談に乗ってもらうこともできます。

とにかくいじめのリスクをお子さんに転嫁することだけはやめていただきたいです。不登校で済めばまだマシ、ひどくなると引きこもり・家庭内暴力・自殺などもそこから引き金になることもあります。できるだけリスクの分散を行えるようにご家族で考えていただきたいです。