学習塾に通えないというお子さんも少なからずいます。学習塾にもいろんなタイプがあります。特に進学塾型のお子さんをダメ・ダメ扱いして勉強をさせるところがあります。大手進学塾などにもそのような傾向のところが多いのかなという気がします。以前よりはだいぶ緩くなってきているかなと思うのですが、まだ変な厳しさを持っているところがあります。それが本当に正しいのかはどうしても私は理解できません。
そのような学習塾がまだ全国には少なからずあります。そのような学習塾に通えないというお子さんを「意志が弱い・ダメな子・・」と判断してしまう親もいますね。正直「あなたたち・大人こそ大丈夫ですか?」と言いたいです。
そのような大人を見ると結局子どもを育てる・教えるということを放棄しているとしか思えません。どうせ自分の思い通りにならないからイライラして逆切れしている・反発させているようにしか見えません。この手法が通じたのは昭和50年生まれくらいまでの方だと思います。せいぜいその世代がお子さんだった平成5・6年くらいまで。そのような指導を正しいと思って令和になっても行っているのを見ると哀れに感じます。「時代遅れだなと・・・」
そのような指導者や保護者の方にもいろんな言い分があるでしょう。塾のノルマが厳しい・こういう風にしないと子どもになめられる・厳しい指導こそ胆力が付くとか。まあその言い分も1割くらいは当たっているかなとは思います。ただやっぱりそれでも時代遅れ感・まともにコミュニケーションが取れない・教育ができない大人だとは思います。これは塾の先生に限らず、親・保護者の方にも同じことが言えます。
元巨人・大リーグの桑田さん・元横浜DENAで現役の大リーガーの筒香さんなどのスポーツ選手もお子さんへの暴力や暴言は絶対に許さないということを言っています。スポーツの世界でもこの状況なのに、勉強に関してもこのような指導を是としている塾の先生方や保護者の方が少なからずいるという事実に愕然とします。
結論をいうとそのような学習塾には通わなくても構いません。きちんとお子さんに親身に向き合ってくれる学習塾の方がお子さんの成績は間違いなく伸びます。こどもはほめて伸ばす教育をすべきということは以前から言われていることです。
ただ大人がこどもをほめることができないという理由で放棄している。このケースが最も多いのではないでしょうか。ほめることができない→上から威圧する→それが正しいと勝手に思い込む→継続する→親もその指導に共感をする→その指導に耐えられないお子さんをなじるという構造になっているのではないでしょうか。そのような学習塾に通いたいというお子さんが本当にいますか?
大人の方に聞きたいです。あなたが20年・30年前にこのような塾があったら通いたいですか?「絶対嫌だ・通いたくない」という方が大半ですよね。私だって嫌です。ではなぜお子さんにそのような塾に通えないお子さんを責めるのでしょうか?おそらく多くの保護者の方はお子さんに「自分にとって嫌なことを人にしてはいけない」ということを言っていると思います。よく考えると、このような塾を肯定している保護者の方はお子さんにとって嫌なことを強制していることになりますよね。
「自分にとって嫌なことを人にしてはいけない」とは年上や同年代の人だけでなく年下の方にも同じです。ここを勘違いしている日本人の方が実に多くいるような気がします。とても悲しいです。
よって学習塾に通えないというお子さんを保護者の方は責めないでいただきたいです。「△△塾・ダメだよね。じゃ今後○○に親身にやってくれる個別指導塾を探そうよ」というような声かけをしてほしいです。子どもの環境は大人次第です。「自分にストレスがある」とか「普段の生活でイライラしているから子どもに当たってしまった」は言い訳にしか過ぎません。それを0にしてほしいとまでは無理でも、可能な限りはしない、言わないようにしていただきたいです。「自分にとって嫌なことを人にしてはいけない」ということを子ども、お子さんにも行っていただきたいです。
そうすればそっぽを向いていたお子さんもあなたに返ってきます。「お父さんが最近やさしくなった」「ママがカリカリしなくなった」とか。そのあたり子どもは敏感です。そうなることで家族関係も良くなってきます。家族関係が良くなることで子どもが勉強・受験などに良い傾向が出るのは明らかです。
お子さんが嫌がるような学習塾にはできるだけ行かせないようにしていただきたいです。お子さんは親しか守ることができない。最後は親です。家族関係を円満に保つためにも少しでもできることをしていきましょう。