発達障害などでいじめや不登校になってしまうと精神障害などの二次障害になってしまう可能性があります。こうなってしまうとかなり厳しくなります。また重度の学習障害のお子さんは知的障害、重度の自閉症のお子さんも精神障害の可能性があります。また多動の傾向のあるお子さんもストレス・抑圧などから起こることもありますので精神障害の一種と言われることもあります。
発達障害は脳機能の障害とほぼ確実に言われています。ただ環境などの要素で改善・悪化する可能性があります。親子関係・夫婦関係などの家庭環境、先生や同級生などとの学校の環境、お父様の職場の環境が悪い場合もそれを過程に持ち込んでしまうとお子さんの発達障害が悪化していじめられやすくなって不登校さらには引きこもりなどのように状況がどんどん悪化してしまいます。
お子さんの状況が悪くなってしまうと支援者側の選択肢がどんどん少なくなってしまいます。お子さんがなるだけ小さい時期、ちょっとおかしいな・・という段階で支援機関のいずれかに相談を行っていただきたいです。
たとえば20歳で中学から8年くらい家にこもっているので脱出をしたいと言っても手だてが限りなく少なくなります。実質上高校までは出ておかないと仕事・生きるうえでの選択肢はかなり減ります。そういうところから考えるとできれば小6・中1くらい、最低でも中学生の段階、どんなに遅くても高校1年生までには発達障害・不登校の相談を行ってください。高2以降は高校の編入・転入学などの相談以外だとかなり解決策の選択肢が狭まりますので注意ください。
また日本には18歳・20歳で壁があります。大人になれるという自由がありますが、子どもの権利・子どもである権利を失います。少年法での保護や児童養護施設・放課後デイサービスのなどの入所も20歳になると利用できません。ですのでどんなに遅くても高校への入学を19歳の年までに済ませること、これは本当の本当のラストチャンスになります。
この年で(通信制)高校に入れないと社会での不利益を受ける可能性が限りなく高くなります。高校を19歳で入ると専門学校を23歳、大学を25歳で卒業することになります。この専門卒23・大卒25歳(医者の多浪は例外)も若者の新卒・第2新卒とかの優遇を受ける最後のチャンスになってしまいそうな年齢になります。ですので不登校のお子さんも絶対に19では高校に入学すること、このラインは絶対に守っていただきたいです。
今はあまり行かなくても良い通信制高校もありますので不登校の方でも高校に行けるチャンスがあります。最初の半年くらいは行けなくても3年で卒業できる可能性があります。もしかしたら4年かかるかもしれませんが早めに手だてを打てばまだ間に合います。発達障害・不登校でお悩みのお母様はできるだけ早めの相談をお願い致します。